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半導体に狙い集中する外国人投資家、韓国株式を爆買い

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.30 08:26
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今年外国人投資家がKOSPI市場で12兆ウォン(約1兆2738億円)を超える嵐のような買い越しを継続している。過去最大規模だ。外国人のラブコールはサムスン電子とヒョンデ(現代自動車)の電子・自動車に集中した。

韓国取引所によると、1月2日から今月26日まで外国人投資家はKOSPI銘柄を12兆4991億ウォン相当買い越した。韓国取引所によると1999年に関連統計を集計し始めてから最も多い買い越し規模だ。これまでの同期間での最大記録は2004年で10兆1584億ウォンだった。外国人が約2027兆ウォン規模のKOSPI時価総額に占める割合は今年始めの30.8%から26日には32.2%に増えた。

 
韓国取引所によると今年初めから26日まで、外国人投資資金は電子・自動車銘柄に集まった。外国人投資家の買い越し1位企業はサムスン電子だ。外国人投資家は今年に入りサムスン電子を9兆8147億ウォン買い越した。サムスン電子に続きヒョンデが買い越し額1兆2703億ウォンを記録して2位に上がった。続いてSKハイニックスが1兆1146億ウォン、サムスンSDIが9718億ウォン、起亜が5504億ウォン、LGエレクトロニクスが5202億ウォンの順だった。

外国人投資家の需給に力づけられ株価は上昇した。サムスン電子は26日基準で年初から27.1%上がり7万300ウォンで取引を終えた。終値基準で昨年3月29日の7万200ウォンから1年2カ月ぶりに7万ウォンを回復した。サムスン電子だけでなくSKハイニックスは今年に入って45.6%上昇し、ヒョンデが36.1%、起亜が47.4%など、年初から30%異常株価が上昇した。

韓国株の買い攻勢に出た外国人投資家が最も買った業種は半導体だった。特に24日にエヌビディアの市場予想を大幅に上回る業績発表後に半導体企業に資金が流入した。25日と26日の2日間に外国人投資家はSKハイニックスを7061億ウォン、サムスン電子を6169億ウォン買い越した。エヌビディアを顧客に持つ梨樹(イス)ペタシスもやはり246億ウォンが集まり外国人投資家の買い越し上位銘柄5位に上がった。

最近韓国の半導体企業は世界のメディアの注目を浴びている。中国政府が米国最大のメモリー半導体企業マイクロンに制裁を下したことと関連してだ。米国政界が「その穴を韓国が埋めてはならない」と出たのに続き、中国メディアはこうした米国の要求を韓国が断るべきだと主張した。韓国の業界は沈黙を守り状況を鋭意注視している姿だ。

中国官営メディアのグローバルタイムズは29日付のコラムを通じ「韓国の半導体企業が中国市場で(マイクロンの)穴を埋めるのは当然だ。韓国は実用的な選択をしなければならない」と主張した。ウォール・ストリート・ジャーナルは「韓国が苦しい位置に置かれることになった。韓国の半導体企業は中国に対する露出度が大きいため米国からのすべての圧迫が苦痛だろう」とも診断した。

サムスン電子とSKハイニックスは「公式な立場はない」として言葉を控えている。サムスン電子関係者は29日、「米中当局者の発言と関連推移を細かくチェックしている」として慎重さを見せた。

専門家はマイクロンの穴は大きくないとみている。また、メモリー半導体の特性上、その穴も自然に埋められると分析される。韓国半導体産業協会のアン・ギヒョン専務は「メモリー半導体はメーカーごとに特定のものではなく同じ汎用製品のため市場では区別されずに売れることから特定企業の穴を埋めるなといわれてできることではない。現在のダウンターン状況とマイクロンの中国のシェアを考慮すると穴も大きくないだろう」と話した。

韓国貿易協会のチャン・サンシク動向分析室長は「ロシアとウクライナの戦争のためロシアへの迂回輸出が増えるように中国の方が第三国を経て韓国企業の製品を購入することもできる」と話した。結局戦略的な沈黙を守ることが韓国の半導体業界には利益という話だ。

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