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エヌビディアCEO「AIは台湾に黄金の機会」…サムスン電子・SKハイニックスにも追い風

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.29 11:57
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時価総額「1兆ドルクラブ」達成を眺めるエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が国立台湾大の卒業式で「人工知能(AI)が台湾の産業に黄金の機会を創出するだろう」と述べた。エヌビディアのチップを製造する世界トップのファウンドリー(半導体委託生産)企業、台湾のTSMCも株価が上がり、追い風が吹くと予想している。

エヌビディア、台湾現地メディアなどによると、ジェンスン・フアン氏は27日(現地時間)、国立台湾大の卒業式で祝賀演説をした。フアン氏は「いかなる状況でも走らなければいけないということを忘れてはいけない。歩かずに精一杯走るべき」と強調した。

 
台湾で生まれたフアン氏は幼児期に家族とタイに移住し、その後、米国に留学した。1993年にシリコンバレーでエヌビディアを共同創業し、現在まで31年間にわたりCEOとして在職している。エヌビディアは最近、AIブームを背に業績好調を維持し、半導体企業では初めて時価総額1兆ドルクラブを目前にしている。

フアン氏は「1984年にオレゴン大を卒業した当時、平面スクリーンとスマートフォンはなかった。しかしコンピューター革命が始まり、人々はさらに複雑な世の中と向き合うことになった」とし「最近の状況も40年前と似ている。すべての産業をAIが革新するはずであり、今そのスタートラインに立っている」と診断した。続いて「AIはすべての面でコンピューティングを再創造するはずであり、これは台湾企業に黄金の機会をもたらすだろう」と話した。

独自でチップを生産しないファブレス(設計専門会社)のエヌビディアは製造の大半をTSMCに依存している。現在、チャットGPT用GPUと呼ばれるエヌビディアのA100、H100はすべてTSMCで生産している。こうした事業構造のため最近はTSMCの株価も上がった。エヌビディアの業績発表直後の25日、米国株式市場でTSMCの株価は12%上昇し、26日にも2.2%追加上昇した。

サムスン電子も14カ月ぶりに株価が7万ウォン台に乗り、市場で注目されている。チャットGPTなど巨大AIにはGPUだけでなく高性能メモリーの需要も増えるからだ。サムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体企業はAI用半導体の製作に必須の高帯域幅メモリー(HBM)市場で大半を占めている。

ファウンドリー分野でエヌビディアの最新GPUの物量を受注することはサムスン電子の課題だ。李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長が10日、米国のジェンスン・フアン氏と会ったことが明らかになり、両社間の協業に対する期待感も高まっている。しかし最近、TSMCがエヌビディア、シノプシス、ASMLと協力して2ナノ工程開発を加速していることが伝えられ、TSMCとエヌビディアの協力がさらに強まる雰囲気も感知されている。

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    2023.05.29 11:57
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    27日、国立台湾大の卒業式で祝辞を述べたエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO) [写真 エヌビディア]
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