韓国、「ヌリ号」3回目打ち上げ成功…2032年に月着陸船打ち上げ(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.05.27 10:41
キューブサット「トヨサット4兄弟」の3番目が宇宙で迷子になった。「ヌリ号」に乗って宇宙旅行に出発した兄弟のうち3番目(ダソル)が他の兄弟の手を放したのだ。別のキューブ衛星ジャスタック(JAC)もまだ宇宙で迷子になっている。主搭載衛星1基との交信は成功したが、他のキューブ衛星7基のうち5基の安否だけが確認された。
科学技術情報通信部のチョ・ソンハク巨大公共研究政策官は26日午前11時、政府世宗(セジョン)庁舎で記者会見し、「ヌリ号に搭載されて打ち上げられた次世代小型衛星2号(NEXTSAT-2)が目標軌道に乗り、交信に成功した」と明らかにした。続いて「次世代小型衛星2号は大田(テジョン)と海外地上局で7回の追加交信が行われ、機能が正常であることを確認した」とし「今後7日間、姿勢を安定化し、3カ月間の初期運営に入る」と説明した。その後、科学技術情報通信部はこの日午後8時47分、トヨサット4号機(ラオン)の衛星信号受信に追加で成功したと明らかにした。
今回の「ヌリ号」3回目打ち上げのメインミッションはNEXTSAT-2を目標軌道にうまく射出することだった。目標軌道への射出に続いて主搭載衛星が双方向交信にまで成功し、ヌリ号は任務を果たしたと評価される。特に独自の衛星を独自のロケットに搭載して打ち上げたという点で意味が大きい。ただ、共に宇宙旅行に出発した副搭載衛星はまだ半分の成功だ。韓国天文研究院(天文研)が製作したトヨサット4基のうち1号機(ガラム)は前日午後8時3分に衛星信号を受信し、2号機(ナレ)はこの日午前6時40分に衛星信号を受信したのに続き、双方向交信まで遂行した。最後に射出された4号機(ラオン)もこの日午後6時24分-6時31分ごろ、衛星信号を受信するのに成功した。