韓国野党の汚染水批判に文政府に言及した大統領室「イデオロギーではなく科学を追求するべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.26 15:57
韓国で浮上している「福島汚染水視察団」問題に関連し、大統領室が文在寅(ムン・ジェイン)政権を取り上げ、「静かな反撃」に乗り出している。大統領室関係者は26日、「汚染水に関連して尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府と文在寅政府の立場の違いが何なのか、むしろ野党に問いたい」と話した。野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は24日、「汚染水視察団に対する聴聞会と汚染水投棄阻止の国会決議案を推進する」と明らかにしたが、このような野党の反発が「ネロナムブル(=ダブルスタンダード)」に近いという趣旨だ。
大統領室が注目しているのは、2年前の鄭義溶(チョン・ウィヨン)当時外交部長官の国会対政府質問の答弁だ。鄭氏は2021年4月19日、国会対政府質問に出席し、文振碩(ムン・ジンソク)共に民主党議員から汚染水関連の質問を受け、「(情報提供など)3つの条件がそろい、(汚染水放出が)国際原子力機関(IAEA)の基準に合った適合性手続きに沿っているならあえて反対することはない」と述べた。当時、鄭氏が提示した3つの条件は▽日本政府の十分な科学的根拠の提示▽韓国政府との事前協議▽IAEA検証過程における韓国専門家の参加保証--だった。