【社説】韓日米安保を強化、次は「中国リスク」の管理を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.24 09:38
積極的に進めてきた尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国大統領のリレー歴訪外交が大きな転換点を迎えた。3月の韓日首脳会談、4月の韓米同盟70周年国賓訪米、先週の広島主要7カ国首脳会議(G7サミット)で韓日および韓日米首脳会談を終えた。ドイツ・英国・オーストラリア・カナダ・欧州連合(EU)の首脳とも会った。歴訪外交の成果を確認しながら呼吸を整え、大きな絵をもう一度点検すべき時点だ。
その間の外交は、北朝鮮の核・ミサイルが高度化した状況で国家安全保障を強化するために韓米同盟の信頼を回復し、韓日関係を正常化することに焦点が合わされてきた。韓日米は北朝鮮のミサイルの動きを随時共有することまで議論する段階に至った。早ければ7月にワシントンでまた韓日米首脳会談が開かれる。韓日米の安保連携は期待以上に強まったという評価を受ける。
相手がいる外交の舞台で、特に国際社会が自由対権威主義体制に分裂した状況で、片方に過度に「オールイン」する場合、少なくない逆風を受けるリスクが伴う。「価値外交」は確実に意味があるが、現実的には国益を最大化する外交が最善の外交だ。G7首脳が中国を批判・牽制しながらも共同宣言では「デカップリング」(関係断絶)でなく「ディリスキング」(リスク回避)戦略を選択したのもそのためだ。