【社説】米中覇権争いに日本の復活まで…激化する半導体戦争
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.23 10:31
半導体戦争の時代だ。米国と中国が世界の半導体地図を再び描くための激しい覇権争いを行い韓国の半導体産業も再編の手順を踏んでいる。独自の技術力を育てて海外依存度を低くしようとする中国の歩みを米国は自国に対する脅威とみなし、対中圧迫レベルを高めつつある。問題は米国が中国に対する対応レベルを高めるほど中国市場に大きく依存する韓国の半導体競争力も打撃を受けるという点だ。
21日に広島で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)は半導体をめぐるこうした地政学的覇権争いの現実をそのまま表わした。首脳会議後に発表した66項目の共同声明には各国のそれぞれ異なる利害関係にもかかわらず、中国を圧迫する具体的なアクションプランが盛り込まれた。米国が「G7次元の前例のない共助」と満足感を示するほど水準が高かった。各国は「デカップリング(脱同調化)」ではなく、「デリスキング(脱リスク、リスク要素除去に向けた限定的措置)」というやや緩和された表現を使ったりはしたが中国に共同で対応するという意志を示した。経済報復と希少資源の武器化など中国の不公正な経済的強圧に対抗する新規プラットフォームを新設し、核心鉱物と半導体・バッテリーなど重要物資の安定的供給網を強化するパートナーシップも構築することにした。また、中国の軍事的近代化に使われる恐れがある先端技術分野に対する投資規制の必要性にも言及した。