尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領がコップに福島核汚染水を受ける写真を合成したポスターを済州（チェジュ）市内に貼り出した済州環境運動連合の関係者らに対し、警察が２２日、取り調べに入った。

済州警察庁などによると、警察は屋外広告産業振興に関する法律と軽犯罪処罰法違反の疑いで済州環境運動連合の関係者Ａら３人に対して立件前の取り調べを行っている。

警察関係者は「尹大統領の写真が入った福島核汚染水海洋放流関連のポスターがあちこちに貼り出されている」という複数の通報があったと明らかにした。警察は現在まで済州のバス停留場など４２カ所にポスター５６枚が貼り出されたと把握した。

このポスターは済州環境運動連合が福島核汚染水海洋投棄に反対して制作したものだ。旭日旗を背景に「日本福島核汚染水、本当に飲めますか」と書かれていて、尹大統領がコップに核汚染水を受けるイメージが入っている。

済州環境運動連合は警察の取り調べは過剰だとして反発している。済州環境運動連合側は「政府が負担となる懸案に対して公権力を投入して口をふさごうという弾圧だ」とし「より一層強力な反対運動で福島核汚染水海洋投棄を防ぐ」と主張した。