北朝鮮から2家族が亡命 「生活苦しく9人が船で韓国へ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.19 11:43
韓国政府が今月初め、漁船に乗って西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を越えてきた北朝鮮住民9人の身柄を確保し、尋問を進めていることが確認された。未就学の児童が含まれた一行は軍の身柄確保と関係当局の合同尋問過程で一貫して亡命の意思を明らかにしている。統一部によると、家族が漁船でNLLを越えて亡命したのは2017年7月の4人以来約6年ぶりだ。
軍など関係当局によると、今月6日夜、北朝鮮漁船1隻がNLLに接近する動向が確認され、集中監視に入った。当時、軍当局の監視装備では児童を含む10人未満の人員が確認されたという。この漁船は夜12時前後にNLLを越え、軍は警備艇を投入して身柄を確保した。
軍兵力が漁船に乗り移った際、9人の北朝鮮住民は亡命の意思を明らかにしたことが把握された。軍当局も船舶の航跡など当時の状況からみて漂流の可能性は低いと判断した。9人は現在、関係当局の合同尋問を受けている。