「中国富裕層の不動産“爆買い”が始まった」…日本の旅館も次々購入
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.18 08:43
#.富士山に手が届きそうなくらいの距離でその絶景を一望できる山梨県河口湖付近の旅館。時折、野生の鹿が庭に迷い込んでくるほど恵まれた自然環境を保っている。しかし、それを楽しめるのは一部の中国人だけ。普段は日本人の管理人が常駐して管理している。「スーパーリッチ」と呼ばれる中国の富豪が訪れる日には、旅館は突然「ミシュラン」級のレストランに早変わりする。超一流の料理人が腕を振るう懐石料理とお酒に舌鼓をうつ至福の時間となる。
中国の富裕層がこのように日本の旅館を巨額で購入し、改装・改修して高級宿泊施設として利用する現象が最近増えていると、日本の隔週誌「プレジデント」が紹介している。中国の資産家の間では、統制一辺倒の習近平長期政権から逃れるため、海外への資産移転が加速している。日本の旅館の買収もその現象の一つと指摘されている。
実際、日本現地では中国人からの旅館購入の問い合わせが殺到している。日本国内の雰囲気も一因として挙げられる。慢性的な人手不足や経営者の高齢化、施設の老朽化などが続く中、3年余り前から新型コロナウイルス感染症で客が減り、廃業する旅館が続出した。このようにお互いのニーズが一致した結果、旅館のオーナーが変わるケースが少なくない。