【社説】尹錫悦政権1年…輸出・製造業競争力復活に向けた根本方策が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.11 12:04
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は1年前に複合危機状況でスタートした。ロシアによるウクライナ侵攻で国際原油価格をはじめとする原材料価格が暴騰し、新型コロナ期間の金融緩和で市中の流動性が高まった。米国をはじめとする各国の中央銀行が物価安定に向けて注力し、急速な金利引き上げが続いた。韓国経済はすぐに原油高・物価高・高金利・ウォン安ドル高に直面した。1年が経過した現在、消費者物価は5%台から3%台に低下した(2022年5月5.4%→2023年4月3.7%)。企業の連鎖不渡りや通貨危機もなかった。
韓国経済がハードランディングを免れたという点で尹錫悦政権の危機対応は評価できる。経済政策の多くの部分は文在寅(ムン・ジェイン)前政権で累積した「非正常」を「正常」に戻すことに合わされた。狂気のように進行された「脱原発」に終止符を打ち、原発を正常軌道に戻した。不動産市場をつぶした懲罰的な総合不動産税・譲渡税・取得税を低め、各種規制を緩和した。「健全財政」を掲げながら放漫だった財政運用の手綱を締め始めたのは、韓国経済を正しい方向に復帰させるものだった。