【社説】福島汚染水の放出、国民の安心が優先だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.11 09:38
西村康稔経済産業相が一昨日、韓国専門家の福島第1原子力発電所の訪問について「安全性について評価や確認を行うわけではない」と明らかにした。「あくまでも韓国側の理解を深めるための対応だ」と述べた。韓日首脳の合意にしたがって今月23日に実施することにした韓国専門家の関連施設訪問を単なる「参観」に限定するという一種の線引きだ。安全性検証を通じて放射能汚染に対する懸念を払拭させなければならないという韓国国内の世論とはかけ離れている。
韓国専門家に口実を与えず、韓国内の世論とは関係なく放流計画を強行するという意味にも読まれる。岸田文雄首相が記者会見で汚染水の代わりに「ALPS(Advanced Liquid Processing System・多核種除去設備)」処理水と表現したことも汚染という否定的な印象を最小化するためなのかもしれない。