金鍾仁・元国民の力非常対策委員長「司法独立が崩れた韓国、祖父は嘆いているはず」 日本で出版会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.11 08:06
「祖父は大韓民国の司法の基礎と『司法府の独立』という原則の基盤を築いた人だが、司法の独立という基本的な原則が繰り返し無視される今の韓国をみて天国で嘆いているはずだ」。
10日午後、東京明治大で開かれた『金炳魯(キム・ビョンロ)評伝』日本語版出版記念会に出席した金鍾仁(キム・ジョンイン)元国民の力非常対策委員長は、祖父・金炳魯元大法院(最高裁)長(1887-1964)の生涯を振り返りながら韓国の現政治状況に苦言を呈した。「行政府の首班である大統領が自身が好む人を選んで大法院長に任命し、これを『司法改革』として包装し、政権が交代するたびに司法府がその影響に揺れる姿が心配だ」と述べながらだ。
2日に日本評論社から出版された今回の評伝は、「街人」という号を使用した金炳魯大韓民国初代大法院長の人生を扱った。10代から義兵活動をした独立活動家であり、人権弁護士、政治家として激しい足跡を残した。金鍾仁氏は「独立のためには力をつけるべき」という考えで明治大で法学を勉強し、帰国後には弁護士として6・10万歳運動、元山(ウォンサン)ゼネスト事件など日帝に対抗した人たちの無料弁論を引き受けた。「被告人が心に独立を抱いたという理由で処罰するなら、朝鮮人全体を処罰しなければならないだろう」という有名な言葉を残した。