【コラム】「半導体独立」に失敗した中国を見よ…韓国、サプライチェーンに加わるべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.26 13:28
クリス・ミラー教授は『Chip War』で歴史の流れが変わった可能性を提示する。中国が米国中心の半導体サプライチェーンに参加してより大きな持ち分を確保しようとした従来の政策方向を10年以上維持したとすれば、半導体産業の主導権を握ろうとした中国の野望は容易に達成できる可能性もあった。中国市場の力で米国企業を引き込み、技術移転を受けながら時間を稼いで、半導体と素材・部品・装備分野の核心技術を中国化することが不可能でなかったということだ。
しかし中国は米国中心の世界秩序を、少なくとも半導体サプライチェーンだけは拒否しようと考えた。半導体の生産と消費において「参入する」独立ではなく「抜け出す」独立をしようと考えた。その結果、半導体独立は成し遂げられなかった。現在、中国は武力を使用してでも台湾を屈服させるべきだとして連日、緊張感を高めている。これは結局、中国が自ら決定的な時期に誤った判断を下した結果とみることもできる。