サムスン電子が１四半期ぶりにアップルを破り世界のスマートフォン市場でシェア１位を奪還した。だが安心はできない。通常はサムスン電子が年初に「ギャラクシー」の新製品を発表して１－３月期のシェアでは優勢を見せたが、昨年１－３月期より格差が大幅に減ったためだ。

市場調査会社カナリスは１９日、１－３月期の世界スマートフォン出荷量調査の結果、サムスン電子のシェアが２２％になったと明らかにした。アップルが２１％、シャオミが１１％、ＯＰＰＯが１０％、ｖｉｖｏが８％などと続いた。昨年１０－１２月期のシェアは当時ｉＰｈｏｎｅの新製品発売効果でアップルが２５％、サムスン電子が２０％だったが、これを再びひっくり返したのだ。

カナリスは、サムスン電子が唯一前四半期比で回復傾向を見せて再び１位に上がり、アップルは２位に落ちたがｉＰｈｏｎｅ１４Ｐｒｏシリーズの堅調な需要でサムスン電子とのシェア格差を減らしたと評価した。実際に昨年１－３月期のシェアと比較すると、サムスン電子は２４％から２２％に２ポイント下落したが、アップルは１８％から２１％に３ポイント上がった。あごの下まで追撃を許したのだ。中国企業は昨年１－３月期と同水準を維持した。

世界のスマートフォン市場の沈滞は続いている。１－３月期の世界市場は前年同期より１２％減り５四半期連続で減少となった。

市場は縮小するのに競争はますます激しくなっているのもサムスン電子には負担だ。グーグルが上半期中に初の折りたたみスマホを発売するとＣＮＢＣが報道した。