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「中国の偵察気球、米国核基地を偵察して伝送可能だった」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.04 16:06
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2月に米国本土上空を飛行した中国の偵察気球が米軍基地情報を収集してリアルタイムで中国に伝送する能力を備えていたという報道があった。

NBCは3日(現地時間)、複数の元・現米政府関係者を引用し、「米国全域を飛行した中国偵察気球は、バイデン政権の遮断努力にもかかわらず、いくつか敏感な米軍施設に関する情報を収集することが可能だった」とし「中国は気球を(遠隔)制御し、一部の基地を繰り返し通過しながら収集した情報をリアルタイムで北京に伝送することができた」と報じた。続いて「中国が収集した情報はほとんど(写真など視覚的な)イメージでなく基地内の通信や武器体系などから捕捉できる電子信号だった」と伝えた。

 
これは、偵察気球が8字型で飛行するなど何度も米軍基地周辺上空を通過しながら軍事的に敏感な信号情報(SIGINT)を収集できるという説明だ。関係者らは「偵察気球は遠隔自爆装置を備えていたことが明らかになったが、(正体が明らかになった後)誤作動したのか、中国が意図的に作動させなかったのかは確認されていない」とも話した。

これに先立ち米当局は偵察気球が米北西部モンタナ州マルムストローム空軍基地を偵察したと把握した。この基地は中国本土まで飛行する大陸間弾道ミサイル(ICBM)など核兵器地下格納庫(サイロ)を備えた米全域の3カ所の基地の1つだ。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官はこの日の定例記者会見で「(米当局は事前に)気球が米国の領空に進入するという事実を知っていたため、気球が有用な情報を収集する能力を制限するための措置を取った」とし「(中国が過去に偵察衛星などで収集した情報と比較して)今回収集した情報が上回ることはない」と述べた。ただ、偵察気球による米軍信号情報接続の可能性を尋ねる質問には答えなかった。

米国防総省もこの日、「(偵察気球が収集した情報は)付加的な価値が制限的」と明らかにした。国防総省のサブリナ・シン副報道官は「気球から中国に情報伝送があったかどうかを確認することはできない」とし「現在情報を分析中だが、現在としては追加する内容はない」と説明した。

中国偵察気球は1月28日にアラスカ上空に初めて姿を現した。冷戦以降、外国の軍事用無人飛行体が米本土の上空に無断侵入したのは初めてだった。

その後、2月1日にモンタナ上空で確認されたが、米軍は3日後、米東部沿岸からF-22ステルス戦闘機を出撃させて撃墜した。偵察気球がスクールバス3台ほど大きさであり、民間人の被害を懸念したためだった。

米情報当局は米海軍が回収した残骸を分析中だが、米政府関係者らが今回明らかにした内容はこうした分析に基づくものとみられる。CNNは3日、消息筋を引用し、「米連邦捜査局(FBI)は偵察気球のソフトウェアに使用されたアルゴリズムと気球の設計方法を含め、装置がどのように作動したかなど追加の情報を把握することができた」と伝えた。

中国は「米国が偵察気球でなく気象観測用民間飛行船を撃墜した」と反発してきた。ロイター通信は3日、今回のNBCの報道内容に関する質問に中国外務省と在米中国大使館ともに立場を明らかにしなかったと伝えた。

「中国の偵察気球、米国核基地を偵察して伝送可能だった」(2)

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    2月5日、米サウスカロライナ州マートルビーチ沖で米海軍爆発物処理班(EOD)隊員が前日に撃墜された中国偵察気球の残骸を引き揚げた。その後、米情報当局は回収した残骸を分析してきた。 写真=米海軍
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