【コラム】コリアディスカウントと五流政治(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.04.02 12:57
「政治は四流、官僚は三流、企業は二流です」。30年前の1993年、ドイツのフランクフルトで新経営を宣言した当時の李健熙(イ・ゴンヒ)会長がした話だ。一世代が過ぎたいまどのような変化がきただろうか。官僚や企業に対する評価は分かれるだろうが政治は確かに五流だ。あちこちが間違いだらけだ。与党であれ野党であれ、保守であれ進歩であれ、政界に対する失望と嘆きは並大抵でない。
最近になりほぼすべての分野、ほぼすべての事案、ほぼすべてのイシューで互いに猛烈に対立する無限政争が日常化した中で韓国政界は「マイナスの言語」であふれている。扇動的ポピュリズムが染みつき強力支持層の盲目的ファンダム政治に埋もれている。チキンゲームもただのチキンゲームではない。極端な言動で政界の品格を自ら落とし相手方を悪魔化することにより不信の障壁は高まるだけ高まった。政界が主導する分裂戦争がウイルスのように広がり全国が「分裂症候群」を患っている。