無人機への対応中に墜落した韓国空軍の空中統制機…整備不良に訓練不足など総体的怠慢
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.30 17:59
昨年12月に北朝鮮の無人機の侵入に対応した際に墜落した韓国空軍KA-1空中統制機の事故原因として、緊迫した出撃状況の中での操縦士の過失が指摘された。整備不良を含め平常時の訓練不足など総体的な対備態勢の不良があらわれたという指摘が出る。
韓国空軍は30日、「エンジン燃料調節装置に対する整備作業手続き未順守によるエンジン異常、操縦士の状況判断と処置操作不十分という複合的な原因で事故が発生した」と明らかにした。昨年12月26日にKA-1が韓国領空に浸透した北朝鮮の無人機に対応するため江原道(カンウォンド)の原州(ウォンジュ)基地を離陸して1分後に墜落した。
空軍によると、午前11時38分ごろに離陸したKA-1は、11時39分22秒にエンジン出力の異常を感知し、非常着陸に向け基地に機首を向けた。その後11時39分39秒に高度410フィート(約125メートル)、降下角27度の状態で非常脱出を実施した。機体は1秒後の11時40分に地面に落ちた。1秒でも遅れれば人命被害が発生するところだった。