スコットランドのある動物園が群れでリーダーのオオカミが死ぬと、他のオオカミも安楽死させて論争が巻き起こっている。

２８日（現地時間）ＢＢＣ、英紙ザ・ヘラルドなど現地メディアはスコットランドのダンディーに位置するキャンパーダウン野生動物センターが前日合併症で苦しんできた雄オオカミ「ロッキー」を安楽死させ、一緒に群れをなして生活してきた他のオオカミ４匹も安楽死させたと報じた。

動物園側は「（ロッキーが消えると）他のオオカミたちが不安で異常行動を見せた」とし「このオオカミたちも安楽死させたのは本当に悲しいことだ。最後の手段であり、わがチームは胸を痛めている」と説明した。

ロッキーは２１日に手術を受けた。手術を受けるためにロッキーが去った後から、他のオオカミは攻撃的な行動など異常反応を見せ始めた。

ネットユーザーたちは動物園の説明を納得し難いという反応だ。リーダーがいない状況に他のオオカミたちが適応できる時間を十分に与えることができたのではないかということだ。一部の住民は「群れを全員安楽死させたのは『極端な』措置だった」と主張し、「動物園に対する調査に着手すべきだ」と訴えた。

２００６年にはスコットランド王立動物学会が運営するハイランド・ワイルドライフ・パークが、一人のオオカミの群れ全体を安楽死させたことがある。当時、野生動物公園ではオオカミの特性上、「アルファメール」と呼ばれる雄のリーダーが死んだ場合、雌オオカミが他の雄の序列を認めないことでオオカミ同士が殺し合いかねないという懸念が出てきた。

論争が広がると動物園側は「このような決定は専門家の助言と相談を経てかろうじて決定された事項」と釈明した。