麻薬投与の疑いで警察に出頭した俳優ユ・アインさん（３７、本名オム・ホンシク）の取り調べが１２時間で終了した。

２７日午後９時１５分ごろ、沈鬱な表情でソウル麻浦区（マポグ）麻薬犯罪捜査隊庁舎の外に出てきたユ・アインさんは「容疑を認めるか」という取材陣の質問にしばらく沈黙した後、「取り調べで私が明らかにできる事実をそのまま申し上げた。芳しくないことでこのような場に立ち、これまで私を愛してくださった多くの方々に大きな失望を与えた点を深く反省する」と涙声で語った。

また「個人的に私の逸脱行為が誰にも被害を及ぼさなかったという式の合理化の沼に陥っていたようだ」として「そんな私を見るのはとても心地悪いだろうが、私はこのような瞬間を通じて、これまで私が生きたことのない元気な時間を生きる機会にしたい。失望させて申し訳ない」と頭を下げた。

「警察の取り調べでどのような質問を受けたか」という質問に対しては「マスコミを通じて知らされた事件の経緯に関連した質問を多く受け、私が答えられるレベルで事実通りに申し上げた」と答えた。

ソウル警察庁麻薬犯罪捜査隊は同日午前９時２０分ごろから、ユ・アインさんを麻薬類管理法違反の被疑者として召喚して取り調べた。

警察は昨年１１月、食品医薬品安全処からユさんのプロポフォール処方が異常に多いという資料を受け取り、ユさんの麻薬投与容疑に対する捜査に着手した。

警察は先月５日、仁川（インチョン）国際空港に捜査官を送って知人と米国旅行後に帰国したユさんの身体に対して家宅捜索令状を執行し、先月８～９日にはユさんにプロポフォールを処方したと推定される江南（カンナム）・龍山（ヨンサン）一帯の病院・医院を家宅捜索した。

その後、国立科学捜査研究院がユさんの尿と髪の毛を検査した結果、プロポフォールだけでなく大麻・コカイン・ケタミンを含め計４種の麻薬が検出されたという事実が今月１日分かった。

今月１３～１４日に警察はユ・アインさんのマネージャーと知人を対象に事情聴取を行った。当初ユ・アインさんは２４日、警察に出席する予定だったが、出席日程がマスコミに公開されると警察に日程の調整を要請した。

一方、この日、ネットフリックスはユ・アインさんが出演した映画『勝負』とドラマ『終末のフール』の公開を暫定延期することにしたという立場を明らかにした。