「リーマンモーメント」は避けたが…2兆円規模のクレディスイス債券が紙切れに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.21 09:23
世界的金融危機に突き進んでいた「銀行危機」がUBSによるクレディスイス買収でひとまず落ち着いたが、世界の金融市場は当分不安定を避けられなさそうだ。スイス政府と国立銀行(SNB)は19日、UBSがクレディスイスを総額32億3000万ドル(約4258億円)で買収すると発表した。
この日UBSのクレディスイス買収が決まらなかったならば株価急落など追加資金離脱の可能性が大きかった。クレディスイスは昨年末基準で総資産5300億スイスフラン、従業員数は5万人に達するほど規模が大きい世界的金融会社だ。破綻すれば金融危機拡散段階である「リーマンモーメント」になりかねないという懸念まで出てきた。リーマンモーメントとは2008年のリーマンブラザーズの破綻が世界的金融危機を呼んだように、特定機関の危機がシステム危機に拡散する瞬間を意味する。