韓国野球なぜ退歩するのか…選手の年俸高騰するが実力は落ち「バブルのかたまり」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.03.19 11:22
韓国スポーツは選手に対する待遇が手厚い。野球よりファン層が小さく自活力が落ちるプロバスケットボールやバレーボールも平均年俸は1億ウォンを超える。アマチュアも同様だ。国際競争力が急落した陸上やボクシングも1億ウォン台の年俸をもらう選手が多い。企業と自治体が効率よりは全国体育大会のような成績を優先視するためだ。依然として親会社の支援の割合が大きいが、入場料収入(年平均100億ウォン)、中継権料(50億ウォン)、グッズと飲食販売収益まで得られるプロ野球は「孝行息子」に近い。
年俸上昇は否定的なことばかりでもない。一時50校まで減った高校野球チームは80校まで増えた。プロ野球が好況となり有望株の流入が増えた。李政厚(イ・ジョンフ、キウム)、姜白虎(カン・ベクホ、KT)、高祐錫(コ・ウソク)、鄭又栄(チョン・ウヨン、以上LG)に代表される「北京キッズ」は当時代表チームを見て夢を育てた世代だ。
WBC敗退がすぐ興行に悪影響を与えることもないだろうという見通しが支配的だ。13日に開幕したオープン戦の観客数はコロナ禍前の水準に戻った。見て、食べて、飲んで、楽しむプロ野球は依然として「ナンバーワン」のスポーツコンテンツだ。