キューバが１７年ぶりにＷＢＣで４強入りした。韓国を退けて準々決勝に進出したオーストラリアの勢いを止めた。

キューバ代表は１５日、東京ドームで行われた２０２３ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）準々決勝ラウンド（８強）でオーストラリア代表に４－３で勝利した。２００６年第１回大会（準優勝）以来となる準決勝進出を決めた。

台湾、オランダ、イタリア、パナマと同じ１次ラウンドＡ組に入ったキューバは２連敗でスタートした。しかしその後２連勝し、Ａ組の５チームすべてが２勝２敗で並んだ。最少失点率で組１位となったキューバはこの日の勝利で真っ先に４強進出を決めた。準決勝と決勝は米マイアミのローンデポパークで行われる。マイアミにはキューバ出身の居住者が多く、圧倒的な声援を受けることが予想される。

デーブ・ニルソン監督が率いるオーストラリアの旅程は８強で終わった。第１回大会から４大会連続で１次ラウンド敗退だったオーストラリアは、今大会１次ラウンドで韓国を抑えて次のラウンドに進出した。しかしキューバの壁は越えられなかった。

キューバは２０１０年を最後に終了した世界選手権では１７大会で１１回の優勝を果たした。韓国プロ野球が借用するほど成功した地域基盤の自国リーグのおかげでアマチュア最強の地位を長く維持した。ＷＢＣでも２００６年第１回大会で準優勝した。しかしその後の３大会はすべて８強で敗退した。主要選手がお金を稼ぐために米国に亡命したからだ。しかし今回は亡命した選手の国家代表復帰が認められた。デスパイネ、モイネロなど日本リーグでプレーする選手も合流し、名誉回復に成功した。