サムスンが300兆ウォン投資、韓国・竜仁に世界最大の半導体クラスター造成
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.16 08:00
京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)にサムスン電子が300兆ウォン(約30兆円)を投じる世界最大のシステム半導体クラスターが造成される。SKハイニックスは120兆ウォンを投資しており、竜仁は「半導体メガクラスター」に浮上する。また、竜仁をはじめとして全国15カ所に国家産業団地を造成し先端産業の中心地にする案が推進される。世界的な競争が激しい半導体や未来自動車など6大核心産業を積極的に育成するという目標だ。
産業通商資源部と国土交通部は15日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領主宰で開かれた非常経済民生会議で、国家先端産業育成戦略、国家先端産業ベルト造成計画などを発表した。現在米国と中国など各国は先端産業をめぐり競争力確保と企業誘致戦を展開している。この日の発表には世界最高水準の製造能力と技術力に比べ韓国政府の支援水準と規制環境が不足しているという判断が背景にある。世界的競争でタイミングを逃せば先進国との格差が広がりかねないという危機意識が込められた形だ。
尹大統領は「先端産業は核心成長エンジンであり安保戦略資産で、雇用・民生とも直結する。半導体で始まった経済戦場がバッテリーと未来自動車など先端産業全体に拡張された。さらに成長するための民間投資を政府が確実に支援しなくてはならない」と話した。大統領室の李度運(イ・ドウン)報道官はこの日の会見で「尹大統領が現在の(先端産業の)世界的競争状況は生きるか死ぬかの問題で急がなくてはならないと迅速な(育成)推進の必要性を強調した」と伝えた。