【コラム】徴用問題、結び目を解くアレクサンドロスを想像する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.08 15:18
「ゴルディアスの結び目」が5年ぶりに大統領室で言及されている。その間、政府の実力者が繰り返し使ったが、今回のように世界が注目するイシューとして登場したのは久しぶりのことだ。金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長が5日に強制徴用被害者問題の解決手続きを暗示しながら、その比喩が出てきた。金室長は「双方の首脳が会い、いわゆるゴルディアスの結び目を解いた直後に取りまとめるべき懸案を迅速にに扱っていく手続きが必要になるだろう」と述べた。
正確には5年前の2018年3月、文在寅(ムン・ジェイン)政権の青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は北朝鮮の非核化問題を「一括的・包括的」に妥結するという趣旨で「ゴルディアスの結び目を切る」と言った。当時の金宜謙(キム・ウィギョム)青瓦台報道官(現共に民主党国会議員)だ。金報道官はおよそ1年後、記者らとの対話でも「私に(ゴルディアス結び目発言の)著作権がある」という発言までした。北朝鮮の労働新聞が「指導者の決断」に言及しながらその表現を使ったことに対する愉快な冗談だった。