三一節（独立運動記念日）の日章旗波紋に対応するため世宗市民が太極旗（韓国の国旗）の掲揚をする中、世宗市の公務員も太極旗掲揚運動に参加する。

崔ミン鎬（チェ・ミンホ）世宗市長は６日に開かれた「職員疎通の日」行事で「市民が１カ月間の太極旗掲揚運動をしながら憤然と立ち上がったため、公務員も積極的に支援して呼応するのが当然だ」と述べた。

崔市長は「三一節に日章旗が掲揚されたのは不適切だが、これをきっかけに我々が団結して一つになり、鼓吹する契機になっている」と強調した。崔市長は自宅にも太極旗を掲げた。

崔市長は万海・韓龍雲（ハン・ヨンウン）先生の言葉を紹介しながら職員に積極的な参加を呼びかけた。崔市長は「韓龍雲先生は『天下に最も嫌い、憎み、蔑む人がいる。傍観者だ』といった」とし「ここで傍観者とは先導することも賛同することもせず批判ばかりする存在だ」と説明した。

続いて「自分一人ですべてを成し遂げることはできないが、他人のせいばかりにしてはいけない」とし「公職者として先導したり賛同したり、それとも退いたりすべきであり、批判や問題提起ばかりしていれば傍観者になるだけだ」と強調した。

１日、世宗市ハンソル洞のアパートでは、住民Ａさんがベランダに日章旗を掲げて騒ぎが起きた。当時アパートに日章旗が掲揚されているのを見た住民が、アパートの管理事務所を通してＡさんに抗議した。この日午後、世宗市関係者と住民が集まり、抗議して日章旗を降ろすよう要求すると、Ａさんは自発的に日章旗を降ろした。その後、市民は太極旗を１カ月間掲揚する運動をしている。

当時Ａさんは取材記者らに対し、「韓国が大嫌いだ」として日章旗掲揚の背景を明らかにした。インターネットコミュニティなどにはアパートの日章旗の写真とこれを批判するコメントが次々と載せられた。Ａさんのアパートの住民は「アパートのベランダに太極旗を出そうとしたところ、日章旗が出ているのをみて驚いた。三一節に日章旗を掲げるとは本当にあきれる」と話した。別の市民は「三一運動をした方々に対して礼儀を欠いている。どうすればこんなことができるのか」と怒りを表した。

日章旗を掲げたＡさんは最近国民権益委員会が運営する陳情サイト「国民申聞鼓」で「家の前まで入って抗議した人を処罰してほしい」と要求した。これを受け、警察はまずＡさんを呼んで話を聞くなど本格的な捜査に入る方針だ。警察関係者は「どんな処罰を要求するのかを聞いてこそ捜査方向を判断することができるだろう」と話した。