【社説】韓国、最大市場の中国で消費財競争力まで失う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.06 14:44
韓国最大貿易国である中国の扉が閉まりつつある。米中技術覇権競争によるサプライチェーン(供給網)再編で半導体のような中間材輸出が急減したことに続き、これまで中国の韓流ブームの先頭に立っていた消費財まで力を失いつつある。韓国貿易協会が昨日発表した報告書「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以降の中国消費者トレンドアンケート調査」によると、最近5年内に化粧品・食品・衣類など韓国の商品を購入した経験があると回答した人の比率は43.1%だった。一見すると高い数値ではないかとも思うがそうではない。これは78.7%を記録した新型コロナ前、すなわち2020年調査に比べて35.6%ポイントも下落した数値だ。中国最大都市であり所得水準が高い北京と上海は中国の消費トレンドを牽引している点で状況がさらに深刻だ。2都市で生活する消費者の韓国商品購入率はそれぞれ40.2%、41.3%で2020年調査の時よりもそれぞれ46.8%ポイント、45.7%ポイント急落した。
韓国の商品が人気を失いつつある理由は大きく3つある。中国消費者の主購入方式であるECサイトに掲載された商品購入後のコメント(35.9%)や中国人が感じる韓国の国家イメージ(34.6%)、競争力不足(33.6%)だ。1番目と2番目の理由が主観的・感情的要素だとすると3番目の理由は商品そのものの問題という側面でより一層深刻だ。今回の調査で中国消費者の58.2%が韓国の代わりに中国の商品を選択すると答えた。また、2020年調査に比べて欧州製および米国製を購入すると答えた消費者も増加した。中国人が今では西欧先進国の製品、あるいは自国製品を選択するということなので、韓国製はこの2つの間に挟まったどっちつかずの商品に転落したといえる。