「日本はパートナー」という韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の三一節（独立運動記念日）記念演説以降、日本からも微妙な変化が感知されている。韓日関係改善のために前首相の菅義偉氏が日韓議員連盟会長を務め、岸田文雄首相が１０日に東京ドームで開かれるＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）韓日戦の始球式登板を検討しているということが代表的だ。

日本メディアは３日、菅氏の日韓議員連盟会長内定を伝えた。この日午前に開かれた同団体役員会議には菅氏が直接出席して会長職受諾意思を明らかにした。日本経済新聞は菅氏が「日韓は経済的にも、安全保障上でも極めて大事な隣国だ。両国の友好発展に取り組む」と述べたと報じた。日韓議員連盟総会を経れば菅氏の会長任期が始まる。

過去１０年間会長職を務めてきた額賀福志郎元財務相は「日韓関係改善の旗振り役をバトンタッチしたい」として歓迎の意思を明らかにした。あわせて菅氏の会長就任に対して「官房長官として日韓両国で相次いで発生した歴史問題に真っ正面から取り組んだ貴重な経験をもっている」と意味を付与した。

超党派でつくる日韓議員連盟の会長交代の背景には韓日関係改善の動きがある。尹錫悦政権になり両国関係改善の声が高まり、強制徴用問題解決のために両国が交渉に入り、議員連盟内部では「首相経験者をトップに」という声が出てきた。菅氏は２０１５年慰安婦合意当時には官房長官を務めていた。安倍晋三元首相の後任として首相職に就くほど「安倍政権のナンバー２」と呼ばれていた。新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）への対応の不手際で１年で首相職から降りたが、岸田首相に対して公開的に苦言を呈するなど安倍氏死去後に注目されている。

◇野球の熱狂的ファン岸田首相は韓日戦の始球式に登板

共同通信は２日、岸田首相が１０日に東京ドームで開かれるＷＢＣ韓日戦で始球を行う方向で調整中だと報じた。高校時代に野球部選手で活動したうえ、日本プロ野球広島カープの熱血ファンとしても知られる岸田首相が直接始球をして試合も観戦するという。共同通信の報道に引用された複数の日本政府関係者は岸田首相の始球がスポーツ振興目的にすぎないとした。外交ではなく単なるスポーツ振興目的で、韓日戦の始球と試合観覧の意味を拡大解釈するなという意味だ。首相の参加日程は国会の日程などを考慮したという説明だ。