【コラム】ピンポン玉と気球…偵察気球の波紋から米中関係が悪化の一途
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.26 12:59
中国が打ち上げた偵察気球をめぐる波紋から米中関係は悪化の一途だ。中国は当初「気象など科学研究用無人飛行艇が不可抗力で米国に誤って進入した」として遺憾を表明した。それで事態が収拾すると思っていた中国の期待とは違い、米国が最新鋭F22戦闘機で気球を撃墜すると素早く攻勢に転じた。関連企業への制裁と対抗した制裁まで応酬した。
韓国ではこの気球を「風船」と呼んでいるが、中国ではあまり使わない表現だ。中国語では「気体を入れた球」という意味の「気球」と呼ぶ。大きな気球と小さな風船の区別はない。偵察気球が撃墜されると中国では米中関係が「ピンポン玉で始まり気球で終わった」という寸評が出てきた。1971年の米国代表団のピンポン外交で開かれた米中関係の扉を中国の気球が閉じているという意味だ。