韓銀総裁がひとまず緊縮ストップ…今後はパウエル米FRB議長の声しだい(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.24 13:56
韓国銀行(韓銀)が18カ月ぶりに利上げペダルから足を離した。昨年10-12月期から輸出と消費の不振が激しくなり、金利を上げ続ける状況でないからだ。市場にまた衝撃を与えるよりも、その間の利上げによる物価安定効果を見守るということだ。
韓銀は23日、金融通貨委員会を開き、政策金利を3.5%に据え置くことにした。金融統制委員6人のうち金利引き上げの意見を出した人は1人だけだった。金融通貨委は過去の会議で7回連続で利上げをしたが、今回の据え置きで利上げはひとまずストップした。
韓銀の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁はこの日の記者懇談会で「政策環境の不確実性が高いだけに、政策金利を維持しながら不確実性要因を点検するのに適切な時期だと判断した」と述べた。続いて「3月からは物価上昇率が4%台に低下し、今年末は3%台序盤を予想する」とし「それなら、あえて金利をさらに引き上げるよりも、この経路で進むのか確認してみる必要がある」と述べた。今後のインフレ鈍化速度、米連邦準備制度理事会(FRB)の最終金利水準、中国景気の回復動向などいくつかの不確実性について点検する必要性が高まったということだ。李総裁はこの日、「不確実(性)」に31回も言及した。そして「自動車を運転するのに霧に包まれて方向か分からない時は車を停止させ、霧が消える時まで行くかどうかを見るべきではないだろうか」と例えた。