280兆ウォンも効果なし…韓国、出生率0.78人のショック(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.23 06:58
ソウル中心部の小学校が閉校し、大学生と軍人が減り、年金をまかなうため定年が延びるだろう。これはすべて少子化のためだ。出生率「世界最下位」である韓国の少子化の時計の針はますます速く回っている。
22日に韓国統計庁が発表した「2022年出生・死亡統計」(速報値)によると、昨年の合計特殊出生率は0.78人を記録し0.8人台を割り込んだ。1年前より0.03人減った。合計特殊出生率は女性1人が生涯に産むことが予想される平均出生数だ。人口を維持するのに必要な合計特殊出生率は2.1人だ。2020年基準で経済協力開発機構(OECD)の平均合計特殊出生率1.59人の半分以下に初めて落ちた。
韓国はOECD加盟国で唯一出生率が1人以下だ。2007年と2012年に最下位から2番目になったのを除き2004年から16年にわたり出生率最下位だ。統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は「2015年まで出生率が騰落を繰り返し、2016年から7年にわたり下落傾向。2018年に0.98人で初めて1人台を割り込んでから少子化基調が続いている」と説明した。仕事と育児を並行しにくい環境、私教育費負担などが出産を忌避させる主要因に選ばれる。結婚そのものが減り、晩婚化の傾向も少子化を深めている。