【社説】食糧難の渦中に北朝鮮またICBM挑発…脅迫は無用の長物
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.20 16:19
北朝鮮が今年に入って初めての大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15型」を一昨日に発射した。国連安保理決議案に背く明白な挑発だ。昨年8発のICBMを含めて歴代最多41回にミサイル68発を撃った北朝鮮は、今年も挑発を継続する考えのようだ。開城(ケソン)など地方都市でも食糧難が加速し、軍人1人当たりの食糧配給量まで減らすという報道が出ている渦中に、花火でもするかのようにミサイルを撃っているが、彼らが意図する対話に米国が応じないならすべてのことが無用の長物と化すほかない。
18日午後、平壌(ピョンヤン)国際飛行場で射程距離を短縮するために上昇高度を高くして高角で発射したICBMが高さ5768キロで989キロという距離を66分間飛行した後、北海道西側の排他的経済水域(EEZ)内側に着弾して日本が憤った。実射撃した場合、1万4000キロを飛行し、米国本土を打撃することができる距離だと推定される。だが、日本戦闘機が撮影した落下当時の映像を見ると、弾頭が小さく割れて花火のように消滅した。昨年11月3日に失敗して以来、弾頭部の重量を減らした改良型「火星15型」を発射したが、今回も大気圏再進入に失敗したと分析される。
北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長はICBM発射意向、「依然と南朝鮮などのような輩を相手にする意向はなく、我々に対する敵対的なものに非常に強力な圧倒的対応を行う」としながら「バカだから教えてやるが、ICBMでソウルを狙うことはない」と話した。北朝鮮の今回の挑発は1953年韓米相互防衛条約を締結して今年70周年を迎えて結束をより一層強化している韓米同盟に亀裂を入れようとする策略とも考えることができる。