【韓半島平和ウォッチ】真の独立を阻む対日被害者意識(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.20 14:20
1919年3月1日、万海・韓龍雲(ハン・ヨンウン)は民族の代表らが集まったソウル鍾路区仁寺洞(チョンノグ・インサドン)泰和館で「我々は今日、朝鮮が独立国であり、朝鮮人が自主民であることを宣言する」で始める三一独立宣言書を朗読した。この宣言で人類平等の大義を明らかにし、民族自尊の正当な権利を永遠に享受することを明らかにした。
韓龍雲は続いて侵略主義と強権主義の犠牲になって10年間受けてきた苦痛を吐露した。「我々が生きていく権利を奪われた苦痛は計り知れず、精神を発達させる機会が阻まれた痛みはどれほどだろうか。民族の尊厳を傷つけられた痛み、新たな技術と独創的な世界文化に寄与する機会を失った痛みはどれほどだろうか」。
にもかかわらず宣言書に署名した民族の代表らは日本が江華島(カンファド)条約後に朝鮮との約束を繰り返し破ったことを非難せず、土地を奪い、文化民族に野蛮人のように接し、立派な心性を無視した日本の正しくない行為も責めなかった。その日本に対する朝鮮の立場を明確にしている。「自らを省みることに忙しい我々には他人を恨んでいるような余裕はない。現在の過ちを正すことに忙しく、過去の過ちを云々する余裕もない。いま我々がやるべきことは自身を立て直すことであり、他人を破壊することではない。良心の導くままに新たな運命を創り出すことであり、決して古い恨みや一時の感情で他人を追い出そうとしているのではない」