【時論】「対北朝鮮ビラ禁止法」今は廃棄する時
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.16 16:04
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は何を最も恐れているだろうか。米国の侵攻だろうか、違う。米国が攻撃しようとしたとすれば北朝鮮の軍事力が米国の足元にも及ばなかった、すなわち核兵器がなかった時期にすでにしていたはずだ。事実上核兵器を保有し、中国とロシアが強固に支える今は現実的に不可能に見える。金委員長が先に起こさない限り戦争はない。
筆者が考えるに、正解は「北朝鮮住民の変化」だ。北朝鮮住民が真実を知ることを最も恐れている。世界最悪の貧困と独裁体制で人民の生活がどのように蹂躙(じゅうりん)されているのか、人権・自由・民主主義とは何か、核兵器が北朝鮮政権の宣伝とは違い、外勢侵略準備用ではなく金正恩と一家の権力維持と世襲が目的であるという事実、そして国際社会の制裁による苦痛を金一家と権力層ではなく住民がひっそりと耐えなければならない現実に気づくことだ。