固体ICBMを公開…金正恩氏、無言の挑発(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.10 07:21
北朝鮮は8日夜、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が李雪主(イ・ソルジュ)夫人と娘のキム・ジュエ氏とともに出席した中で開かれた朝鮮人民軍創建日(建軍節)75周年記念軍事パレードで、固体燃料を使う大陸間弾道ミサイル(ICBM)と推定される新型ミサイルを公開した。また、少なくとも11基のICBM「火星17型」を閲兵式に動員した。米国本土に対する脅威のレベルを最大限に引き上げたという評価だ。
この日、祖父の金日成(キム・イルソン)主席をほうふつとさせる黒のコートに中折れ帽姿で登場した金委員長は肉声演説をしなかった。金委員長は2012年の執権以降開かれた計13回の閲兵式で5回演説を行った。この日も5年、10年単位の整周年にあたる建軍節の軍事パレードということで公開演説があるだろうと予想されていた。
代わりに労働新聞など北朝鮮メディアは9日に報じた写真で火星17型の後ろに続き、行進の最後を飾った新型ミサイルを公開した。このミサイルは5台の移動式発射台(TEL)に載っていたがTELは片方に9個ずつ両側18個の車輪を付けていた。片方に11個ずつ両側22個の車輪を付けた「怪物ICBM」(射程距離1万5000キロ)の火星17型のTELと比べると小さい。