韓国政府が７日、トルコ地震の被害復旧のため、軍輸送機を動員して救援人員１１８人を急派し、医薬品提供など５００万ドル（約６億６０００万円）規模の人道支援を決めた。政府が海外に送った緊急救護隊のうち、単一派遣としては過去最大規模だ。

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は同日、「トルコは１９５０年、共産侵略に躊躇せず直ちに派兵した兄弟国」とし、迅速な被害支援を指示したとキム・ウネ大統領室広報首席が明らかにした。尹大統領はまた、トルコのエルドアン大統領にお見舞いの電文を送り、哀悼の意を伝えた。

救護隊はトルコの要請により埋没者の探索・救助活動が中心となり、消防庁、１１９救助隊、韓国国際協力団（ＫＯＩＣＡ）など人員６０人余りと特戦士と軍医療陣など軍人５０人余り、捜索犬４匹で構成された。救助隊は同日午後１１時３０分、多目的空中給油・輸送機ＫＣ－３３０に乗ってトルコに出発した。

現在まで地震による韓国国民の人命被害はないことが分かった。現在、トルコには在トルコ韓国人２７００人余りが居住している。イム・スソク外交部報道官はこの日、「地震の被害地域にいる韓国人は約１００人だったが、一部の負傷者が発生したが深刻な状態ではない」と述べた。南部のハタイ県を旅行していた韓国人１人が一時連絡が途絶えたりもした。

米国は前日、それぞれ７９人で構成された２つの捜索救助チームを急派した。日本も消防と警察など１８人と捜索犬で構成された「救援隊第１陣」を派遣した。英国は７６人の捜索・救助専門家と救助装備・捜索犬などを派遣した。