【社説】満65歳の人口3%→19%台、高齢者基準の上方修正に関する議論を始める時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.07 12:06
昨日、ソウル市がまとめた「2022年高齢者実態調査」の結果、満65歳以上の男女3010人が考える「高齢者」の基準年齢は72.6歳だった。現在の基準(満65歳)より7.6歳も高い。これに先立ち、洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱(テグ)市長はただ乗りの対象を満70歳に引き上げるとし、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長も年齢の引き上げを議論すると明らかにした。ただ乗りをめぐる議論が高齢者基準の上方修正議論に拡大する模様だ。
ただ乗り制度を初めて導入した時(1984年)、高齢者人口は今よりはるかに少なかった。1981年の敬老優待法制定当時、満65歳以上の人口は全体の3%台に過ぎなかった。平均寿命は66.1歳で、現在(2021年83.6歳)より非常に低かった。少数の本当の高齢者に福祉サービスを提供した当時と今の状況は厳然と異なるということだ。
満65歳なら月32万ウォンの基礎年金を皮切りに、診療費や薬代・インプラント治療費の割引、非課税貯蓄など大小の福祉サービスが発生する。さらに、各種の敬老優待と自治体の支援まで加わる。それだけ政府の財政負担は大きい。2014年7兆ウォンだった基礎年金予算は、今年20兆ウォンに迫る。ソウル市は地下鉄のただ乗り損失額が年間3700億ウォンだと明らかにした。