【コラム】国防技術人材を特級待遇する北朝鮮、責任を追及する韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.06 13:52
◆創意性より安全…国防技術研究を忌避
忍耐も限界に達する。ある人はまさかと思うだろう。しかしこれで終わりではない。さらにあきれるのは研究開発に失敗できないという事実だ。失敗の責任はあまりにも過酷だ。代表的な事例が2017年の無人機実験事件だ。国防科学研究所が無人機を実験して墜落した。防衛事業庁は研究員個人の責任と判断し、個人が弁償すべきという判定を出した。実験用無人機の価格は67億ウォンであり、5人が13億4000万ウォンずつ弁償するということだ。多くの論争の末、研究員個人の賠償は免除されたが、研究員には深いトラウマとして残った。
危険なことをすれば何が起きるか分からない。何よりも安全が重要だ。新しいことをしないのが最も安全だ。リスクを避けることが最善になってしまった。今ではもうリスクがある部署を避ける傾向までが出てきた。