韓国人大リーガーのチェ・ジマン（ピッツバーグ・パイレーツ）が２０２３年ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場できなくなった。

ＫＢＯは６日、「チェ・ジマンは所属チームの許可を得られずＷＢＣに出場する韓国野球代表チームへの合流が不可能になった、代替選手としてＳＳＧランダースの外野手チェ・ジフンを選抜した」と明らかにした。

ＫＢＯ技術委員会は先月４日に発表したＷＢＣ代表チーム最終エントリー３０人にＭＬＢ経験が多い巨砲内野手チェ・ジマンを含めた。しかしピッツバーグはチェ・ジマンの手術歴を理由に、ＷＢＣ組織委員会に参加反対の意向を伝えた。昨シーズン終了後タンパベイ・レイズからピッツバーグにトレードされたチェ・ジマンは、帰国後に右ひじの骨片除去手術を受けリハビリ中だ。最近ピッツバーグとの年俸合意に失敗し年俸調停を申請するなど球団との関係もややぎすぎすした状況に置かれた。

チェ・ジマンは今年初めに米国に出国し「太極マークを付けてみたことがないので、ひもじさを多く感じる。必ずＷＢＣに行きたいと球団に意志を表明し続けている。腕の状態は５０％程度だがリハビリを熱心にやっている。早く体を作って韓国選手とともに活躍したい」と強い意志を見せた。しかしＷＢＣ組織委は負傷検討委員会を開きチェ・ジマンのＷＢＣ出場許可の可否を審議した後、５日になりＫＢＯに「不許可」の方針を伝えた。

ＫＢＯ関係者は「これまでチェ・ジマンが代表チームに出られない状況に備えてきた。イ・ガンチョル代表チーム監督とチョ・ボプヒョン技術委員長らが論議の末にチェ・ジフンを追加選抜した」と説明した。韓国代表チームはチェ・ジフンを含む最終エントリーを８日にＷＢＣ組織委に提出する予定だ。