「ウクライナ支持」団結して叫んだが…欧州を悩ませる要素
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.06 10:54
3日にウクライナのキーウで欧州連合(EU)のフォンデアライエン委員長、ミシェル大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領が会った。EUとウクライナの首脳会談で3人はウクライナに対するEUの支援案とウクライナのEU加盟問題を話し合った。フォンデアライエン委員長は「欧州はウクライナの旗が本来属するところに再び立てられる日までウクライナとともにする」としてウクライナに対する軍事・経済支援を約束した。ロシアに対する10次制裁計画も明らかにした。
だがウクライナのEU加盟に対しては「加盟手続きは成果基盤だ。(加盟するには)到達すべき目標がある」と話した。EUに早く加盟できる手続きであるファーストトラックなどウクライナが当初期待した議論にブレーキをかけた格好だ。ロイター通信は「フォンデアライエン委員長とミシェル大統領がゼレンスキー大統領に(EU加盟に向け)ウクライナが経済強化、腐敗防止、司法改革などの措置を履行しなければならないと話した」と伝えた。EU加盟国になるには、財政赤字や国の負債などマクロ経済指標が整わなければならず、政府透明性、公正選挙、メディア・司法の独立などが保障されなければならないという点を指摘したものだ。
EU執行部のこうした姿勢には、ウクライナを見る欧州の悩みが反映されている。EU内ではロシアに侵略されたウクライナを支援してロシアのガス供給脅威に対抗すべきとの共感が形成されている。その一方でウクライナ支援に対する加盟国国民の支持が弱まりかねないという負担も持っている。戦争が1年近く続き大きくなっていく経済的負担のためだ。