【グローバルアイ】中国行きビザの発行中断、韓国にとって利益なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.03 15:36
韓国政府が中国行き短期ビザの発行中断を2月末まで延長することにした。自国民の保護が最優先であることに異見はない。ただし、PCR検査で予防できる状況をビザ中断という強硬姿勢で対応したのはやりすぎな側面がある。経済的被害に対する綿密な分析が行われたのかも疑問だ。
先月の制限措置はうなずけるだけの理由が十分にあった。防疫解除後、中国ではうそのように急速にコロナが拡大し、不透明な統計の中、中国の人口の最大80%まで感染したという推測は、体感上、間違ってはいなかった。だが、拡散と同じくらい落ち着く速度もはやかった。春節時に第2波が来るのではないかと懸念されたがすでに多くの人々が感染していたためか大きな衝撃はなかった。北京の街の中ではマスクをしない人を簡単に目にすることができる。
減少傾向は入国者統計からも明らかだ。韓国疾病管理庁によると、1日、中国発外国人入国者330人のうち3人(0.9%)が感染判定を受けた。31日には7人(2.4%)、30日3人(0.9%)、29日2人(1.5%)だった。先月初めに103人(31.5%)でピークを迎えた後、13日から今まで一桁台だ。韓国政府はデータ不足と春節以後の状況を考慮しなければならないという理由を挙げた。「陽性率が落ちたのは鼓舞的だが春節が終わってからそれほど経っていないためその影響を判断するのは難しい。中国内の感染者・重症患者・致命率の数値を具体化してこそ再検討が可能」〔鄭ギ碩(チョン・ギソク)新型コロナ特別対応団長〕。