【社説】感情的な中国の入国差別防疫、韓国は実利的対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.03 08:34
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)防疫対応次元で韓国と中国が相次いで出した措置が両国関係に不必要なわだかまりを生んでいる。多分に感情が入り混じった中国の韓国発入国報復措置は明らかに不適切だが、韓国政府ももう少し実利を前面に出した対応が必要のようだ。
きっ抗した緊張が流れる韓中防疫措置葛藤の背景を遡ると、中国政府が3年ほど守ってきた「ゼロコロナ」政策を昨年12月に入って、突然「ウィズコロナ」に転換する中で触発された。中国人が過度な防疫指針に反発して政権退陣を叫ぶ「白紙デモ」に出ると、これに驚いた習近平政府が十分な準備もなく防疫措置を解除し、これによって世界は非常事態に陥った。
短期間に感染者が急増して薬を入手することが難しくなった中国人の出国ラッシュが続くと、多くの国々が中国人の入国を制限する措置を次々と打ち出した。このような流れに合わせて韓国政府も1月2日から31日まで一時的に中国に対する短期ビザの発行を制限し、中国発入国者に対して内・外国人問わず入国前後のPCR検事を義務化した。