【噴水台】ウクライナ戦争とオリンピック精神
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.02 15:55
遊びやゲーム、スポーツ競技をする時、「オリンピック精神」を話す人の中で卓越した実力を発揮した人を見た記憶がない。ほとんどの場合、こうした状況でオリンピック精神は記録や順位に執着せず、参加に意義を置くという意味で使われたりする。
実際、近代オリンピック(五輪)の創始者ピエール・クーベルタン男爵はオリンピックの理想について「最も重要なのは勝つことではなく参加することであり、成功することではなく努力すること」と言った。国際オリンピック委員会(IOC)の公式説明も「スポーツによる人間の完成と競技を通じた国際平和の増進」だ。金メダルや世界新記録、総合優勝などとは距離があある。
最近IOCが自ら宣言した「オリンピック精神」で非難を受けた。「オリンピック精神に基づきロシアとベラルーシが来年のパリ五輪に参加できるよう方法を模索する」と発表したからだ。両国はウクライナ侵略戦争を起こした当事国だ。IOCは「どの選手もロシアとベラルーシのパスポートを所持しているという理由で出場が禁止されてはいけない」とし「『中立選手』資格でパリ五輪に参加できる方法を摸索中」と説明した。