【社説】韓国最大野党代表関連の対北送金疑惑、「小説」と言って終えることではない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.02 14:27
韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が京畿道(キョンギド)知事だった2019年、北朝鮮訪問のために北側に文書を伝えたことが明らかになった。京畿道知事名義の草案は、朝鮮アジア太平洋平和委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)委員長に対して食料協力事業などに言及しながら北朝鮮に招待してほしいと伝える内容があったという。その後に送られた文書からは招待要請が削除されたが、6カ月後に公文書形態でまた招待要請が北側に伝えられた。京畿道が推進した北朝鮮スマートファーム事業費500万ドル代納疑惑を受けるキム・ソンテ元サンバンウル会長も検察で、李代表の北朝鮮訪問のために北側に300万ドルを追加で渡したと陳述したという。
キム元会長とサンバンウルの北朝鮮接触の背景に李代表の京畿道があり、政治的目的のために北朝鮮と支援金取引をしたのなら極めて深刻な事案だ。キム元会長は京畿道とアジア太平洋平和交流協会が主催した南北交流行事などで北朝鮮国家安全保衛部所属のイ・ホナムと接触した。イ・ホナムは1990年代半ばから2000年代まで南北の政治地形を揺るがした事件に決まって登場する人物だ。検察が事件の顛末を明らかにしなければならない理由だ。