絶滅危惧種であるホホジロザメを料理して食べる映像を掲載した中国インフルエンサーに結局、高額の罰金が課された。

３０日（現地時間）、中国四川省南充市の市場監督管理局は、ホホジロザメ料理を食べる映像を撮影した中国のインフルエンサーに野生動物法違反の疑いで１２万５０００元（約２４０万円）の罰金が課されたと発表した。

「ジン」という名前を使うインフルエンサーは昨年４月、アリババの代表的なＥＣサイト「淘宝（タオバオ）」で長さ約２メートルのホホジロザメを違法に購入したことが分かった。

フォロワーが１００万人に達するこのインフルエンサーは昨年７月、現地ＳＮＳ抖音（ドウイン）にホホジロザメを料理して食べる姿を撮影した動画を公開した。

ジンは、映像で直接２メートルに達するホホジロザメを切って炭火焼きにし、味付けして食べる。この映像でジンは「残忍に見えるかもしれないが、（ホホジロザメの）肉は本当に柔らかくておいしい」と話した。

その後、中国警察は中国漁業科学院から映像の中の海洋生物が中国国家野生動物保護リストにあるホホジロザメであるということを確認した。ホホジロザメは国際自然保護連合（ＩＵＣＮ）が絶滅危惧種に分類している。

警察と四川省南充市の市場監督管理局は、インフルエンサーに野生動物保護法違反を理由に罰金１２万５０００元が課された。また警察は、南東部福建省江州市で違法にホホジロザメをジンに販売した疑いが持たれている販売業者と漁師も逮捕した。