映画『スラムダンク』 韓国で観客200万人…配給会社は知っていた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.31 15:35
『THE FIRST SLAM DUNK』は漫画の主役、ブクサン高校(日本では湘北高校)バスケット部の5人が全国最強サンワン工高に挑む試合を重点的に扱っている。カタールワールドカップ(W杯)当時の流行語『重要なのは折れない心」のように各種ミーム(meme、インターネット流行コンテンツ)も生んでいる。
キム代表は「映画を見て涙が出たという方が多いが、原作の思い出だけでなく、みんな人生で疲れてつらくてもあきらめられない、自分だけのサンワン工戦をしているためだと思う」とし、漫画でカン・ベクホ(桜木)、ソ・テウン(流川)などに隠れていたブクサン高バスケット部5人のうちポイントガードのソン・テソプ(宮城)を主人公にした点を劇場版のヒット要因の一つに挙げた。「原作が連載された90年代には英雄が『絶対強者』を意味したが、今は持たざる者が困難を乗り越える過程に人々が感動する」とし「井上氏が漫画の原作とは異なる今の英雄像を新しく創出したことで、この時代の観客の感情移入をつくり出したと考える」と話した。