【時論】危機の韓国全経連 「救援投手」が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.31 11:52
全国経済人連合会(全経連)の許昌秀(ホ・チャンス)会長が2月の任期満了を最後に退くとし、先日、辞意を表明した。許会長は2011年に初めて全経連会長を務めて以来5期連続で再任して歴代最長寿会長となった。許会長は9日、非公開で開かれた会長団会議で辞意を明らかにした。その間、許会長と呼吸を合わせた権泰信(クォン・テシン)全経連常勤副会長も退く予定だ。新会長体制で全経連に刷新の突破口が開かれるよう勇退した許会長の意志が感じられる。
許会長の退陣は昨年12月に青瓦台で開かれた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と経済5団体長の非公開夕食会から全経連会長が抜けたことで、ある程度予想されていた。新政権の発足をきっかけに復活の兆候を見せた全経連がまた「パッシング」された背景については、内部改革と刷新がない全経連を経済界の窓口とするのは物足りないという主張が提起された。これまで推進した団体名の変更やシンクタンク機能の強化など刷新案がうやむやになった状況で、新政権が全経連に少なからず負担を感じたという分析が出ている。
関心はもう誰が次期会長になるかに向かっている。過去に全経連が財界の序列を重視した慣例を考慮すれば、財界5位の辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテ会長、7位の金升淵(キム・スンヨン)ハンファ会長が次期会長候補に挙げられる。しかし共に個人の事情と共に企業経営に専念するという意志が強いという。比較的若い李雄烈(イ・ウンリョル)コーロン名誉会長、金ユン(キム・ユン)三養ホールディングス会長、柳津(リュ・ジン)豊山会長も候補に挙がったが、さまざまな理由で辞退したと伝えられた。