中国政府が最近、中国国民に対する訪韓ビザの発給制限措置を延長した韓国に対して「遺憾だ」と明らかにした。

中国外交部の毛寧報道官は３０日の定例ブリーフィングで、「これ（ビザ発給制限の延長）は、中韓両国関係者の往来と交流・協力に役立たない」と述べた。

毛報道官は「中国は韓国が非合理的な措置を早期に取り消すことを希望する」とし「それを踏まえて、中国は両国人員の往来を便利にする相応の措置を取りたい」と述べた。

韓国人に対する短期ビザの発給を制限した背景も説明した。毛報道官は「今年１月、個別国家は中国発入国者に対して臨時防疫措置を発表し、中国はそれぞれ異なる状況に対応して『対等』の原則に基づき関連措置を取った」とし、韓国のビザ発給制限に対抗した措置だったと明らかにした。

韓国政府は中国内の新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）の大規模な拡散状況などを考慮し、２日から３１日までを１次期限にして韓国行きの短期ビザを発給しない措置を取った。ただし、中国内公館で外交・公務、企業運営に欠かせない理由、人道的理由などの目的は例外として許容した。

これを受け、中国政府は韓国人の各種中国行きの短期ビザ発給を停止するなど報復措置を取った。

韓国政府は２７日、中国に対する短期ビザの発給制限措置を２月２８日までに延長することにしたと発表し「その前にでも状況が好転する場合、ビザ発給を再開する予定」と明らかにした。