韓国の国民年金、2055年に底をつく…改革先送りならさらに早く
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.01.28 09:22
現在915兆ウォン(約96兆円)の韓国の国民年金基金は2040年には1755兆ウォンに増え、その翌年から毎年収支赤字が続いて2055年に枯渇する。基金枯渇時点の2055年の国民年金加入者は月額所得の26.1%を年金保険料として納付しなければいけない。
国民年金財政推計専門委員会は27日、第5次国民年金財政推計暫定値を確定した。今回の推計では国民年金財政に影響を及ぼす核心的な変数の人口構造・経済見通しが共に2018年の第4次推計に比べて悪化すると予想された。
国民年金は今後およそ20年間は支出より収入が多い構造が維持される。受給者より加入者が多いからだ。しかし2041年には支出が収入(保険料収入+基金運用収益)を超え、収支赤字が発生すると予想される。積立基金は収支赤字が発生する直前の2040年に最高の1755兆ウォンとなり、それ以降は急速に減少して15年後の2055年に完全になくなる。基金枯渇の時期は第4次財政計算当時(2057年)より2年早い。