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38年間介助した娘を殺害した母…裁判所も検察も「善処」=韓国

ⓒ 中央日報日本語版2023.01.27 14:36
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仁川(インチョン)地裁が19日、38年間にわたり介助してきた重度障害者の娘を殺害した60代の母Aに執行猶予付きの判決を言い渡したが、検察は27日、控訴しないことを決めた。仁川地裁はAに懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。

Aは昨年5月23日午後4時30分ごろ、仁川延寿区(ヨンスグ)のアパートで38歳の娘に睡眠薬を飲ませて殺害した疑いで在宅起訴された。Aも睡眠薬を飲んで自殺を図ったが、息子に発見されて助かった。

 
Aは生まれつき脳病変1級重症障害があった娘を38年間にわたり介助してきたが、最近、娘が大腸がんステージ3の診断も受けて抗がん治療を受け始めると、悲観的な考えから娘を殺害したことが分かった。

Aは法廷で「これ以上は耐えられなかった」とし「『私が死ねば誰が娘の世話をするのか。ここで終わらせよう』という考えになった」と涙を流しながら話した。

検察はでAに懲役12年を求刑した。検察は求刑量の半分以下の刑の判決が出れば控訴する。Aは懲役3年、執行猶予5年であり、控訴すべき事件だ。

検察は25日、教授、主婦、市民団体活動家、家庭暴力相談者など約10人で構成された検察市民委員会の審議で、全員一致で控訴すべきでないという意見を出し、仁川地検も内部の検討を経て控訴しないことを決めた。

検察関係者は「親であっても子の生死を代わりに決定することはできず、他人の生命を断絶させる行為には厳正に対応しなければならないが、Aが娘を長い期間にわたり介助しながら自身もその過程で耐えがたい苦痛があった」と話した。

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