捜索差押許可状に「安全な民主労総の事務室に北の指令文隠した疑い」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.25 16:20
韓国の国家情報院と警察が18日に全国民主労働組合総連盟(民主労総)元・現幹部の事務室10カ所余り(民主労総本部含む)を家宅捜索した当時、「北の指令文とステガノグラフィープログラム(機密情報をイメージファイルなどに隠す方法)など探すため」と捜索差押許可状に記入していたことが24日、把握された。
国家情報院側は「最も安全な場所といえる労働組合事務室に(プログラムを)隠したとみられる」と説明した。国家情報院は捜索差押許可状の請求書で、北朝鮮が民主労総幹部を抱き込んで管理してきたとみられる状況にも言及した。北朝鮮と関連した民主労総の活動がないかも調べるという意味と解釈される。
民主労総の組織局長を務めたA、保健医療労働組合組織室長のB、民主労総傘下の金属労働組合副委員長を務めたC、済州平和憩い場代表のDが家宅捜索の対象だった。Aは2016年から19年までの間、カンボジアやベトナムに出国し、北朝鮮労働党の対南工作部署の文化交流局の工作員イ・グァンジンらと接線するなど国家保安法を違反した疑い。イ・グァンジンは2021年9月に国家保安法違反容疑で起訴された「自主統一忠北(チュンブク)同志会」に指令を出し、1990年代から数回にわたり国内に浸透した活動が認められ、北朝鮮で英雄称号を受けた人物という。国家情報院はAがB、C、Dをそれぞれ抱き込んで管理する責任者の役割もしたとみている。